ミネソタ「モール・オブ・アメリカ」開業 330店が一斉オープン、初日に約15万人

【米ミネソタ州ブルーミントン 8月11日】
北米最大級のショッピング複合施設モール・オブ・アメリカ(MOA)が本日開業し、330店舗が一斉に営業を開始した。従業員は1万人超。午前の開場直後から長蛇の列が続き、初日の来場は約15万人に達した。

施設は4層・延べ約420万平方フィート(約39万㎡)、敷地78エーカー。百貨店ノードストロム、メイシーズ、ブルーミングデールズ、シアーズの4店がアンカーを務め、周辺には約1万3千台分の駐車場が整備された。湾曲するモール動線の中央部には屋内アミューズメント「キャンプ・スヌーピー」が据えられ、買い物以外の滞在需要も見込む。

開業セレモニーでは地元自治体と事業者が「上質な買い物とレジャーを一体化した“一日型”の目的地」を強調した。平日でも観光客と近隣住民でにぎわい、各店は記念セールや限定グッズで集客を競った。警察と交通当局は周辺道路の流入規制と臨時バス増便で混雑をコントロールし、大きな混乱は報告されていない。

商業関係者は、景気減速の影響を指摘しつつも「アンカー4店と専門店の厚み、屋内娯楽の相乗効果が目的来訪を生む」と評価した。運営側は今秋にかけての追加開店とイベント誘致で、平日昼間の集客を底上げする方針だ。

— RekisyNews 経済面【1992年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次