ハーゲンダッツ日本法人発足 “プレミアムアイス”で百貨店商戦に参入

【東京 8月10日】米高級アイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」の国内展開を担うハーゲンダッツ ジャパン株式会社(資本金4億6千万円)が本日設立された。出資比率はハーゲンダッツ・ネザーランドB.V.50%、サントリー40%、タカナシ乳業10%。新法人は群馬県高崎市に製造拠点を置き、原材料から一貫管理することで“本場クオリティー”をそのまま日本市場へ届ける方針だ。

年内の事業計画では、10月にパイント5種(バニラ、ストロベリー、ラムレーズン、スイスアーモンドチョコレート、コーヒーチップ)を百貨店と高級スーパーで先行発売し、11月には東京・青山に旗艦ショップ1号店を開業する。国内小売価格は「1カップ400円前後」を想定し、“デザートを主役にする”プレミアム帯で訴求する。

市場では「高単価・少量」というビジネスモデルが百貨店のギフト需要と親和性を持つとの見方が広がる一方、量販店への拡大には時間を要するとの指摘もある。食品流通アナリストは「都市部の夜間消費や海外志向の若年層を取り込めれば、スイーツ市場の価格帯ピラミッドが塗り替わる可能性がある」と分析した。

ハーゲンダッツ ジャパンは今後3年間で国内シェア10%を目標に掲げ、高付加価値戦略を貫く構えだ。

— RekisyNews 東京経済部【1984年】

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