【ワシントンD.C. 7月31日】
発明家トーマス・エジソン氏が開発した「蓄音機」が、昨日、米国特許庁より正式に特許認可を受けた。音声を記録し、再生するという画期的な技術は、今後の音響・通信分野に大きな影響を与えると見られている。
蓄音機は、錫箔を巻いた円筒に針で音の振動を刻み、それを再生することで音声を再現する仕組み。昨年末の実演では、「メリーさんのひつじ」の一節が再生され、聴衆を驚かせた。
エジソン氏は「この技術は教育、音楽、通信などさまざまな分野に応用できる可能性がある」と語っており、音の記録が人々の生活や文化に与える影響は計り知れない。
新時代の幕開けとなるこの発明に、国内外の関心が集まっている。
(1877年)