インド企業、初のナスダック上場 ── インフォシスが歴史的快挙、IT大国の実力証明

【ニューヨーク・タイムズスクエア 3月11日】

本日、インドのITサービス大手インフォシス・テクノロジーズが、ニューヨークのナスダック市場に上場した。インドを本拠とする企業が米国の主要証券取引所に上場するのは史上初めてのことであり、ウォール街には「インドIT旋風」の到来を告げる鐘の音が響き渡った。

インフォシスは1981年、N.R.ナラヤナ・ムルティ氏らわずか7人の若きエンジニアが、わずかな資本金で興した会社だ。以来、同社は徹底した品質管理と低コストのオフショア開発モデルを武器に、欧米の巨大企業を顧客に抱えるグローバル企業へと成長を遂げた。

今回のADR(米国預託証券)を通じた上場により、インフォシスは世界で最も厳しいとされる米国の会計基準(GAAP)や透明性をクリアしたことになる。これは、インドの民間企業がガバナンスにおいても世界水準に達していることを証明する象徴的な出来事となった。

現在、世界中の企業が「西暦2000年問題(Y2K)」への対応に追われる中、インドの高度な理系人材と英語力は不可欠なリソースとなっている。ムルティ氏は上場のセレモニーで、「これはインフォシスだけでなく、インドの全ての若き起業家にとっての勝利だ」と語った。

本日の上場は、これまで「貧困と伝統」のイメージが強かったインドが、ハイテクと資本主義の最前線へと躍り出たことを世界に強く印象づけた。今後、インフォシスの成功を追うように、多くのインド企業がグローバル市場へと羽ばたくことが予想される。

— RekisyNews 経済面 【1999年】

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