「大阪ドーム」ついに開場 ── 波打つ銀色の宇宙船、大阪に誕生

【大阪・西区 3月1日】

大阪の新たなシンボルとなる大型多目的ドーム施設、大阪ドームが本日、大阪市西区の岩崎運河跡地に開場した。総工費約698億円を投じて建設されたこの巨大施設は、波打つような銀色の外観から「空飛ぶ円盤」とも称され、近鉄バファローズの本拠地として、また新たな文化の発信地として大きな期待を集めている。

本日の開場式には多くの関係者と市民が詰めかけ、その近未来的な内部構造に感嘆の声が上がった。最大の特徴は、世界初の上下昇降式天井システム「スーパーリング」だ。これにより、野球やコンサート、各種展示会など、用途に合わせてアリーナの空間容積を調整することが可能となっている。

プロ野球界においては、近鉄バファローズが藤井寺球場から本拠地を移転。ドーム球場化による雨天中止の解消は、パ・リーグの運営に新たな活路を見出すものと期待されている。また、周辺地域ではドーム開場に合わせた再開発が進んでおり、地下鉄長堀鶴見緑地線の延伸と合わせて、大阪西部の活性化を担う「OSAKAドームシティ」構想の核となる。

華やかな幕開けとなった大阪ドームだが、今後の課題は巨大な建設費の償還と、年間を通じた高稼働率の維持にある。スポーツとエンターテインメントの融合を掲げたこの銀色の巨大空間が、大阪の街にどのような熱狂と経済効果をもたらすのか、その真価が問われることになる。

— RekisyNews 社会・経済面 【1997年】

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