【東京 2月15日】
本日、東京・芝公園内に新たな高級料亭「芝紅葉館」が開館した。増上寺のほど近く、緑豊かな一角に建てられた同館は、四季折々の景観を望む座敷と本格的な会席料理を特色とし、政財界や文人墨客の新たな社交の場として注目を集めている。
芝紅葉館は、庭園を望む広間や離れ座敷を備え、落ち着いた和風建築の趣を生かした造りとなっている。開館にあたり招かれた来賓は、「都心にありながら静寂を保つ格別の趣」と評し、料理の質の高さにも賛辞を送った。
東京では近年、文明開化の気風とともに洋風建築や西洋料理の店が増える一方、伝統的な和のもてなしを重んじる料亭の存在もまた、社交の要として重要性を増している。芝紅葉館は、そうした時代の要請に応える施設として設けられた。
今後は政談や文人の会合、祝宴の席などに利用される見込みで、芝公園一帯は新たな文化交流の舞台となりそうだ。
— RekisyNews 社会面 【1881年】
