真空管18,000本の頭脳 ーー 電子計算機「ENIAC」初公開

【フィラデルフィア 2月14日】

米陸軍の支援のもと開発が進められてきた電子式計算機「ENIAC(エニアック)」が、本日ペンシルベニア大学で報道関係者らに公開された。世界初の本格的なデジタル電子計算機として、その性能は従来の機械式計算機を大きく凌駕するという。

ENIACは約18,000本の真空管を使用し、部屋いっぱいに広がる巨大な装置で構成されている。弾道計算など軍事目的の高速計算を主眼に設計され、これまで人手で何日も要した計算を、わずか数秒で処理できるとされる。

開発に携わった技術者は「電子の力を利用することで、計算の速度と精度は新たな段階に達した」と語った。プログラムの設定には配線の組み替えが必要とされるが、その演算能力は驚異的である。

専門家の間では、将来的に科学研究や気象予測、統計処理など広範な分野への応用が期待されている。計算を機械が担う時代の幕開けとして、ENIACの登場は技術史に大きな一頁を刻むことになりそうだ。

— RekisyNews 科学面 【1946年】

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