【ボストン 2月10日】
インターネット技術の標準化を進める世界的な協議体であるW3Cは本日、文書記述の新たな仕様「XML 1.0」を正式に勧告した。異なる計算機環境や用途を越えて情報をやり取りするための共通の枠組みとして位置づけられ、ネットワーク上の情報流通に大きな影響を与えるものと見られている。
XMLは、文書の構造と内容を明確に分離して記述できる点を特徴とする。従来の表示中心の記法とは異なり、データそのものの意味を機械が理解しやすい形で表現できることから、学術資料や商取引文書、各種データ交換への応用が期待されている。仕様は簡潔さと拡張性を重視しており、利用者が目的に応じて独自の要素を定義できる点も注目される。
関係者によれば、今回の勧告は、研究機関や企業、行政など多様な分野で進む電子化の動きを背景にまとめられたという。特定の機種や会社に依存しない記述方式を採用することで、長期的な文書保存や再利用にも道を開く狙いがある。
ネットワーク社会が拡大する中、情報を安全かつ確実に共有するための基盤づくりは急務となっている。XML 1.0の登場は、その基盤整備に向けた重要な一歩として受け止められている。
— RekisyNews 科学面 【1998年】
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