【東京 2月6日】
新潮社は本日、出版社としては初となる週刊誌『週刊新潮』を創刊した。創刊号は2月19日号として発行され、書店や駅売店に並び始めている。従来、新聞社系が主流であった週刊誌の分野に、文芸出版社が本格参入する動きとして、出版界・言論界の注目を集めている。
『週刊新潮』は、時事問題の解説や社会事件の取材記事に加え、文化・芸能・文壇の話題を幅広く扱う構成とされる。新潮社が長年培ってきた文芸雑誌や単行本の編集経験を生かし、読み応えと速報性を兼ね備えた誌面づくりを目指すという。編集部関係者は「知的好奇心に応えつつ、世相を鋭く切り取る週刊誌を世に問いたい」と語っている。
創刊の背景には、戦後の社会変化と読者層の拡大がある。高度な教育を受けた読者が増え、日々のニュースに加えて背景や内幕を知りたいという需要が高まっている。こうした中で、出版社主導による週刊誌の登場は、既存の報道・出版の枠組みに変化をもたらす可能性がある。
書店では早くも創刊号を手に取る読者の姿が見られ、「新聞とは違う切り口が新鮮だ」「文章に読み味がある」といった声も聞かれた。一方で、週刊という発行形態を出版社が継続できるか、その編集体制や取材力を注視する向きもある。
『週刊新潮』の創刊は、戦後日本の出版文化が新たな段階に入ったことを示す出来事と言えよう。今後、この試みが週刊誌界にどのような影響を与えるのか、注目される。
— RekisyNews 文化面 【1956年】
