英ロールス・ロイス社が経営破綻

【ロンドン 2月4日】

英国を代表する名門企業ロールス・ロイス社が、本日、資金繰りの行き詰まりにより経営破綻した。航空機用エンジンや高級自動車で世界的な評価を受けてきた同社の突然の行き詰まりは、産業界に大きな衝撃を与えている。

同社は近年、次世代航空機向けエンジンの開発に巨額の投資を続けてきたが、技術的困難と開発費の膨張により採算が大きく悪化していた。特に米国向け大型旅客機用エンジン計画では、納期の遅延と性能問題が重なり、資金負担が急速に拡大したとされる。銀行団との交渉も難航し、ついに単独での再建を断念する判断に至った。

政府関係者は、航空産業と国防分野への影響を重く見ており、事業の一部を国が引き継ぐ可能性について検討を進めている。自動車部門と航空機部門の今後の扱いについては、まだ明確な方針は示されていないが、雇用や技術の維持を求める声が高まっている。

長年にわたり「英国技術の象徴」とされてきた同社の破綻は、国際競争が激化する中で、伝統ある企業であっても安泰ではない現実を浮き彫りにした。再建の道筋が見えるのか、世界の注目が集まっている。

— RekisyNews 経済面 【1971年】

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