【ベルン 2月3日】
本日、スイスにおいて商業生産を目的とする世界初のチーズ工場が設立された。これまでチーズは各地の農家が自家製造するのが一般的であったが、今回の工場設立により、生産工程を集約し、安定した品質と量を市場に供給する新たな試みが始まった。
関係者によれば、この工場では周辺農家から集めた牛乳を一括して加工し、熟成や保管も統一的に管理する体制を整えている。従来は天候や農家ごとの製法に左右されていた出来栄えが、一定の基準に基づいて管理されることで、取引の信頼性が高まると期待されている。
現地では、農家が工場へ乳を供給する代わりに安定した対価を得られる点が注目されており、酪農経営の改善につながるとの声が上がる。一方で、長年受け継がれてきた各家独自の製法が失われるのではないかと懸念する意見もあり、新旧の価値観が交錯している。
市場関係者は、この仕組みが成功すれば、チーズが地域消費にとどまらず、広域流通の商品として確立される可能性を指摘する。アルプスの酪農と商業の結び付きは、今後の産業の在り方を示す一例となりそうだ。
— RekisyNews 経済面 【1815年】
