【アメリカ・カリフォルニア州 1月24日】
米国のコンピュータ企業アップル・コンピュータ社は本日、新型パーソナルコンピュータ「マッキントッシュ(Macintosh)」を正式に発売した。これまで専門家向けの印象が強かったコンピュータ分野において、一般家庭や個人利用を強く意識した製品の登場として注目を集めている。
新機種マッキントッシュの最大の特徴は、画面上の図形や文字を視覚的に操作できるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と、マウスによる直感的な操作性にある。従来主流であった文字入力中心の操作体系とは一線を画し、専門知識を持たない利用者でも扱いやすい設計が採用された。
同社は発売に先立ち、全米でテレビ広告を展開。とりわけ大型スポーツ中継の中で放映された印象的なCMは、既存のコンピュータ文化に挑戦する姿勢を象徴するものとして話題を呼んだ。開発を主導した若き経営陣は、コンピュータを「一部の専門家の道具」から「誰もが使える情報機器」へと変えることを目標に掲げている。
業界関係者の間では、マッキントッシュの登場がパーソナルコンピュータの利用形態や市場構造を大きく変える転機になるとの見方も出ている。一方で、価格や対応ソフトの少なさを懸念する声もあり、その普及の行方が注目される。
— RekisyNews 科学・技術面 【1984年】
