【東京 1月23日】
ソニー・コンピュータエンタテインメントは23日、家庭用ゲーム機PlayStationの周辺機器となる携帯型端末「ポケットステーション (PocketStation)」を発売した。メモリーカードの機能に加え、液晶画面やボタン、内蔵時計を備えた本製品は、家庭用ゲームと携帯機器を連動させる新たな試みとして注目を集めている。
ポケットステーションは、PlayStation本体に装着することでセーブデータの保存が可能なほか、本体から取り外して単体で操作できる点が特徴だ。対応ソフトでは、ゲーム内のキャラクターやデータを持ち出し、外出先でミニゲームや育成要素を進行させることができる。再び本体に接続すれば、その成果がゲーム本編に反映される仕組みとなっている。
発売初日から、RPGや育成シミュレーションを中心に複数の対応タイトルが発表されており、家庭の中だけで完結していたゲーム体験を、日常生活へと拡張する装置として話題を呼んでいる。液晶画面は小型ながら、キャラクター表示や簡単な操作が可能で、当時普及し始めていた携帯電子機器の流れを汲む製品といえる。
一方で、対応ソフトが限られる点や、単体では遊びの幅が狭い点を指摘する声もあり、今後はソフトメーカー各社の対応が普及の鍵を握るとみられている。それでも、据え置き型ゲーム機と携帯端末を結びつける発想は、今後のゲーム開発の方向性に影響を与える可能性が高い。
— RekisyNews 科学・技術面 【1999年】
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