戦後初の地下鉄、都心を貫く新動脈――丸ノ内線が開業、既存路線は銀座線に改称

【東京 1月20日】

戦後日本で初となる地下鉄路線として、営団地下鉄の丸ノ内線が本日、池袋駅―御茶ノ水駅間で営業を開始した。焼け野原からの復興途上にある東京において、都心部を南北に結ぶ新たな高速交通機関の誕生は、市民生活と都市構造の両面に大きな影響を与える出来事となった。

今回開業した区間は、山手線内側を貫く形で池袋と御茶ノ水を結び、官庁街・商業地・学生街を直結する路線として位置づけられる。戦後の人口集中と交通混雑が深刻化する中、地下鉄による大量輸送は喫緊の課題であり、丸ノ内線はその象徴的な第一歩といえる。

またこれに伴い、戦前から運行されてきた渋谷駅―浅草駅間の旧地下鉄線は、本日付で「銀座線」と改称された。路線網の整理と拡充を視野に入れた措置であり、今後の地下鉄計画の本格化を強く印象づけるものとなっている。

営団地下鉄関係者は、「東京の復興と発展を支える基幹交通として、地下鉄網を段階的に整備していく」と述べ、さらなる延伸計画にも意欲を示した。地上交通に代わる新たな都市の足として、丸ノ内線の開業は戦後東京の都市再生を象徴する出来事となった。

— RekisyNews 都市・交通面 【1954年】

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