アップル、GUI搭載パソコン「リサ」発売 個人用計算機に新時代の操作性

Apple Lisa

【クパチーノ 1月19日】

米国のコンピュータ企業 Apple Computer は本日、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI) を採用した新型パーソナルコンピュータ Lisa を正式に発売した。キーボードによる文字入力が主流であった従来の計算機とは一線を画し、画面上の図形やアイコンを操作するという革新的な方式を一般市場に投入した点で、業界内外から大きな注目を集めている。

リサの最大の特徴は、ウィンドウ、アイコン、メニュー、マウス操作を組み合わせた直感的な操作体系にある。これにより、専門的なコマンドを覚えずとも、書類作成やデータ管理といった作業を画面上で視覚的に行うことが可能となった。アップル社はこの方式について、「コンピュータを一部の技術者の道具から、一般の事務作業者のための道具へ変える試み」と説明している。

同機は高性能なCPUと大容量メモリを備え、文書作成、表計算、グラフィック処理など、オフィス用途を強く意識した設計となっている。一方で価格は高額であり、導入は主に企業や研究機関が中心になるとみられる。それでも、画面操作を重視した設計思想は、今後のパーソナルコンピュータの方向性を示すものとして評価されている。

業界関係者の間では、今回の発売が、「人と機械の関係を根本から変える転換点」になるとの見方も出ている。GUIという新しい操作概念がどこまで普及するかは未知数だが、リサの登場は、個人用計算機の歴史において重要な一歩として記録されることは間違いない。

— RekisyNews 科学・技術面 【1983年】

アイキャッチ画像 CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18061

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