【岡山・広島 1月11日】
岡山県と広島県にまたがる第三セクター鉄道、井原鉄道の井原線が本日開業した。地方路線の廃止が相次ぐ中、地域の強い要望を受けて整備された新線であり、沿線住民や自治体関係者から大きな期待が寄せられている。
井原線は、岡山県総社市の総社駅から広島県福山市の神辺駅までを結ぶ路線で、旧国鉄井原線計画を引き継ぐ形で建設が進められてきた。沿線には井原市などの地方都市や住宅地が点在しており、通勤・通学の利便性向上と地域間交流の活性化が主な目的とされている。
開業式典では、地元自治体の首長らが出席し、「鉄道は地域の背骨であり、将来への投資だ」とその意義を強調した。初日の列車には多くの記念乗車客が詰めかけ、新駅や車窓の風景を楽しむ姿が見られた。
国鉄分割民営化後、地方鉄道を取り巻く経営環境は厳しさを増しているが、井原線は新線として平成の時代に誕生した数少ない地方鉄道路線である。自治体と民間が協力する第三セクター方式の一つの成果として、今後の運営と利用動向が注目される。
— RekisyNews 交通面 【1999年】
