【東京 1月11日】
国鉄は本日、東京・上野駅と新潟県の石打駅を結ぶ臨時特急列車「新雪」の運転を開始した。首都圏と上越地方のスキー場を直結する列車として設定されたもので、冬季のレジャー需要の高まりを背景に、多くのスキー客の利用が見込まれている。
臨時特急「新雪」は、主に週末や繁忙期に運転され、重装備となるスキー客でも利用しやすい編成やダイヤが考慮されている。上野駅を出発後、高崎を経て上越線を走り、豪雪地帯として知られる石打周辺のスキー場へと直行する点が大きな特徴である。これにより、従来は乗り換えや長時間移動を余儀なくされていた利用者の利便性が大きく向上した。
国鉄関係者は、冬季観光と鉄道輸送を結び付ける新たな試みとして同列車の意義を強調している。高度経済成長期を経て余暇を楽しむ層が拡大する中、スキーは若者を中心に人気を集めており、「新雪」はその象徴的存在と位置づけられている。
この臨時特急はその後も需要に応じて運転が継続され、1988年初めまで長期にわたり冬の風物詩として親しまれることとなる。臨時列車でありながら定番化した点は、当時のレジャーブームと鉄道の柔軟な対応を示すものといえよう。
— RekisyNews 交通面 【1969年】
