【ニューヨーク 1月10日】
アメリカの大手音楽・電機企業 RCAビクター は本日、毎分45回転で再生する新型レコードを開発・公開したと発表した。中央に大きな穴を持つ形状から、俗に「ドーナツ盤」とも呼ばれるこのレコードは、従来主流であった78回転盤とは異なる新規格として注目を集めている。
同社によれば、この45回転盤は軽量で割れにくく、短時間の楽曲再生に適した設計となっており、操作性と耐久性の向上を重視したという。特にポピュラー音楽や流行歌の分野では、1曲単位での販売・鑑賞が容易になる点が評価されている。あわせて専用の再生機(45回転対応プレーヤー)も公開され、家庭用音楽機器の新たな標準を狙う構えだ。
これに先立ち、他社からは33回転の長時間再生レコード(LP盤)が登場しており、回転数と用途の異なる規格が並立する局面に入った形となる。業界関係者の間では、45回転盤が若年層向けやヒット曲市場を中心に普及する可能性が高いとの見方が出ている一方、規格競争の行方を慎重に見極める声もある。
音楽の楽しみ方が、家庭から街角へ、また個人単位へと変化しつつある中、今回の発表は戦後アメリカにおける音楽産業の新たな転換点として記憶されることになりそうだ。
— RekisyNews 文化・経済面 【1949年】
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