回転翼航空機の新時代を切り開く初飛行

【マドリード 1月9日】

スペインの航空技術者 フアン・デ・ラ・シエルバ が開発した新型航空機「オートジャイロ」が本日、史上初の飛行に成功した。固定翼機とは異なり、上部に備えた回転翼を用いて揚力を得るこの構想は、離着陸時の安全性向上を目的として考案されたもので、航空界に大きな関心を呼んでいる。

試験飛行は首都近郊の飛行場で実施され、機体は短距離で安定した上昇を示した。回転翼はエンジンで直接駆動されず、前進による気流で自転する仕組みが採用されており、失速の危険を大幅に抑える点が特徴とされる。これにより、従来の飛行機が抱えてきた低速時の操縦難を克服する可能性が示された。

開発者は、事故で友人を失った経験から安全な航空機の実現を志したとされ、今回の成功はその理念が形となった瞬間といえる。軍事・民間を問わず、観測や連絡用途など多様な応用が期待されており、関係者の注目は高い。

この飛行をもって、回転翼航空機という新たな分野が現実のものとなった。航空技術の進展に新しい道を示す出来事として、今後の研究と実用化の行方が注視される。

— RekisyNews 科学面 【1923年】

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