【東京 1月7日】
政府および大蔵当局は本日、戦後インフレーションの進行に対応するため、新たに千円紙幣を発行した。高額紙幣の導入は、急激な物価上昇と流通量の増大を背景とするもので、日常取引や企業活動における決済の円滑化を目的としている。
新紙幣の肖像には、古代日本の政治・文化の象徴的存在である聖徳太子が採用された。聖徳太子の肖像は、戦前・戦中を通じて高額紙幣にたびたび用いられてきた経緯があり、国民に広く認知された意匠として、信頼性と権威を示す狙いがあるとされる。
戦後の混乱期において、物価は上昇を続け、従来の百円単位の紙幣では決済に不便を来す場面が増えていた。今回の千円紙幣発行により、急激な通貨価値の変動に即応する金融措置が取られた形となる。一方で、インフレ抑制策の実効性については、今後の財政運営と経済復興の進展が注目されている。
— RekisyNews 経済面 【1950年】
