【パロアルト 1月5日】
米国の電子機器メーカー ヒューレット・パッカード は本日、同社として初となる パーソナルコンピュータ を発表した。研究機関や企業向け機器で実績を築いてきた同社が、個人利用を視野に入れた製品分野へ踏み出す動きとして注目されている。
発表された新機は、机上で扱える大きさと操作性を重視し、計算処理やデータ管理を身近な作業に取り込むことを狙いとしている。関係者は、専門用途に限られていた計算機を一般の利用者へ広げる試みと説明し、教育・事務・技術分野での活用を想定しているという。
近年、半導体技術の進展により小型化と性能向上が進み、個人向け計算機市場は拡大の兆しを見せている。HPの参入は競争を一段と活発化させる可能性があり、業界では信頼性と実用性を重んじる同社の設計思想がどのように受け入れられるかに関心が集まっている。
年初に示されたこの新製品は、情報処理の在り方を変える潮流の中で一つの節目となりそうだ。個人が計算機を日常的に使う時代がどこまで現実味を帯びるのか、今後の展開が注視される。
— RekisyNews 経済・技術面 【1980年】
