【東京 1月4日】
政府は本日、旧兌換銀行券五円の発行を開始した。裏面に大黒天を配した意匠から、巷間では「裏大黒五円」とも呼ばれる新紙幣で、金貨との兌換を前提とする兌換制度の下、通貨の安定と流通の円滑化を図る狙いがある。
新券は、精緻な彫刻と図案を用い、偽造防止に配慮した構成となっている。表面には額面表示とともに威信ある意匠を配し、裏面には大黒天像を描くことで、信用と繁栄を象徴するデザインを打ち出した。発行当局は、日常取引での視認性と信頼性の向上に資すると説明している。
兌換銀行券は、金貨との交換が可能である点に特徴があり、商取引や貯蓄の現場で重宝されてきた。今回の五円券の追加は、高額取引の利便性を高めるとともに、紙幣流通の層を厚くする措置と受け止められている。一方、運用に当たっては兌換の確実性を維持することが不可欠で、当局は金準備の管理に万全を期すとしている。
年初に投入された新券は、近代的な通貨制度の整備を進める一環である。安定した貨幣信用の確立が、経済活動の活性化につながるか、今後の流通状況が注視される。
— RekisyNews 経済面 【1886年】
