【西部戦線 12月24日】
開戦から数か月、激しい塹壕戦が続く西部戦線において、ドイツ軍とイギリス軍の前線部隊が、降誕祭を迎える今夜、戦闘を自発的に停止する「クリスマス休戦」を実施した。銃声が途絶えた戦場では、塹壕から兵士が姿を現し、互いに警戒しながらも短時間の接触が行われた。
前線各所では、ドイツ兵が歌う讃美歌に英軍兵士が応じる場面が伝えられ、無人地帯では挨拶や菓子、煙草の交換、戦死者の埋葬作業が行われたという。即席のサッカーに興じたとの証言もあり、敵味方の区別を越えた人間的交流が生まれた。
この休戦は上級司令部の公式命令によるものではなく、現場の判断によるもので、すべての戦線で実施されたわけではない。各国司令部は規律の弛緩を警戒しており、明日以降、戦闘は再開される見通しだ。それでも、近代戦の只中において、兵士たちが示した一夜の平和は、戦争の現実を強く印象づけている。
— RekisyNews 国際面 【1914年】
