官製集会が動揺、首都ブカレストで混乱拡大 ルーマニア革命が表面化

【ブカレスト 12月21日】

ルーマニアの首都ブカレスト中心部で本日、政府主催による大規模集会の最中、突如として混乱が発生し、長年続いた体制への不満が一気に噴き出した。演壇に立ったニコラエ・チャウシェスク国家元首の演説中、群衆の一角から異変が起こり、官製集会は統制を失って崩壊状態となった。

集会の最中、現場では爆発音や騒然とした物音が響き渡り、参加者が一斉に動揺したと伝えられている。治安部隊が鎮圧を試みたものの、混乱は瞬く間に周囲へ広がり、政権を支持するために動員された市民の間にも動揺と反発の声が広がった。これまで厳格な情報統制の下に置かれてきた首都で、政権への批判が公然と噴出したのは極めて異例である。

この日の出来事は、すでに地方都市ティミショアラで発生していた抗議行動と呼応する形となり、体制に対する全国的な反発が決定的な段階に入ったことを示す象徴的な場面となった。集会後、ブカレスト市内では散発的な衝突やデモが続き、治安部隊との緊張が高まっている。

チャウシェスク体制は長年にわたり強権的な統治を続けてきたが、首都で起きたこの混乱は、政権の求心力が急速に失われつつあることを内外に印象づけた。本日の出来事を契機に、ルーマニア情勢は急速な転換点を迎えつつある

— RekisyNews 国際面 【1989年】

アイキャッチ画像 The National Museum of Romanian History, Attribution, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8879364による

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