【パナマ市 12月20日】
本日未明、アメリカ合衆国軍がパナマに侵攻し、同国各地で大規模な軍事行動を開始した。空港や通信施設、治安部隊拠点などが相次いで制圧対象となり、首都パナマ市では激しい銃撃戦が報告されている。米側は、在留米国人の安全確保と治安回復を目的とした行動であると説明した。
作戦では、パナマ防衛軍の指導部を中心に拘束を進める構えが示され、政権中枢への圧力を通じた体制転換を狙う意図がうかがえる。市街地では住民の避難が相次ぎ、病院には負傷者が搬送されているとの情報もある。現地当局は外出を控えるよう呼びかけた。
国際社会では、主権侵害を懸念する声と、治安悪化への対処として理解を示す声が交錯している。中米地域の安定やパナマ運河の安全確保への影響を注視する動きが広がり、事態の長期化が地域情勢に与える影響が懸念されている。
— RekisyNews 国際面 【1989年】
