【モンテビデオ沖 12月13日】
本日早朝、南大西洋のラプラタ河口沖において、イギリスおよびニュージーランド海軍の巡洋艦部隊が、ドイツ海軍の装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」と交戦した。独艦は開戦以来、同海域で商船破壊活動を続けており、連合国側は長くその行方を追っていた。
夜明け直後、英巡洋艦「エイジャックス」「エイキリーズ」、重巡「エクセター」が独艦を発見し、距離を詰めつつ砲戦を開始した。双方が長時間にわたり砲火を交える激戦となり、英側は特に「エクセター」が大破する損害を受けたものの、三隻による連携で独艦の機動を制限することに成功した。「グラーフ・シュペー」は損傷が深く、戦闘を離脱してウルグアイのモンテビデオ港へ退避したと報告されている。
同港では国際法上の滞在期限が問題となっており、外交的緊張が高まっている。英海軍は港外で包囲態勢を敷き、独艦の出港を待ち受けているとの情報もある。今後の判断によっては、当海域の戦局が大きく動く可能性があり、各国が注視している。
— RekisyNews 国際面 【1939年】
