ドイツ・イタリア、対米宣戦を正式表明──欧州戦線の火は大西洋を越え世界規模へ

【ベルリン/ローマ 12月11日】

本日、ドイツとイタリアの両政府は、それぞれアメリカ合衆国に対する 宣戦布告 を正式に発した。アメリカが8日に日本への対日参戦を決定したのを受け、枢軸側の欧州二国がこれに応じる形となり、戦争はついに 全世界を巻き込む局面 に突入した。

ベルリンでは、総統アドルフ・ヒトラーが国会で演説し、「アメリカはすでに戦争状態を作り出していた。我々はこれに対し断固たる姿勢を示す」と述べ、対米戦の開始を宣言。議場は熱狂的な喝采に包まれたという。

同じくローマでも、首相ベニート・ムッソリーニが演説し、「我々は同盟国とともに立ち上がる。アメリカは欧州の運命に干渉した」と語り、イタリアの参戦を表明した。市内では数千人規模の集会が開かれ、対米強硬姿勢を示す声が相次いだ。

一方、アメリカのワシントンでは、連邦議会が両国からの宣戦布告を受け、ドイツ・イタリアに対する戦争状態を承認。フランクリン・ルーズベルト大統領は声明で、「自由を脅かす勢力との戦いは不可避である」と述べ、国民に冷静な対応と結束を呼びかけた。

欧州戦線ではすでに独ソ戦が続いているほか、北アフリカでも激しい戦闘が続いており、アメリカ参戦による補給力・工業力の影響は甚大と見られる。専門家の間では、「戦争の長期化と規模の拡大は避けられない」との見方が強まっている。

ロンドンではチャーチル首相が声明を発し、「ついに闘争の全勢力が揃った。アメリカの力は我々にとって大きな援けとなる」と述べ、連合国側の結束を強調した。

欧州の火種は大西洋を越え、ついに三大陸を巻き込む争いへ。宣戦布告の波紋は、世界の戦局を大きく揺るがすことになりそうだ。

— RekisyNews 国際面 【1941年】

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