日本、米英へ正式に宣戦布告──マレー半島上陸・真珠湾攻撃がほぼ同時発生 太平洋全域で戦火広がる

真珠湾攻撃

【東京 12月8日】

本日未明、日本政府はアメリカ合衆国およびイギリスに対し 正式に宣戦布告 を行った。これに先立ち、日本軍はマレー半島への上陸作戦を開始し、さらにハワイ・真珠湾の米太平洋艦隊を急襲。日本時間で同日早朝に相次いだ軍事行動は、アジア太平洋地域全体を一気に戦争状態へと巻き込むこととなった。

政府は午前、御前会議の決定を踏まえ、米英両国との交戦状態に入ったことを国民に発表。外務省は声明で「帝国の自存自衛のため、やむを得ず戦端を開く」と説明し、国民に冷静な協力を求めた。

市内の主要駅や新聞社前では号外が配布され、多くの市民が足を止めて紙面を覗き込み、「ついに始まった」「不安はあるが仕方ない」といった声が聞かれた。

軍部によれば、マレー作戦は本日未明、コタバル付近への陸軍部隊の強行上陸で開始され、現地ではすでに激しい戦闘が続いているという。南方への進出をめぐり英軍との緊張が続いていた同地域では、航空基地の確保と前線拠点の制圧が急務とされる。

同時刻帯、太平洋中央部では日本海軍機動部隊による 真珠湾攻撃 が開始され、米太平洋艦隊に甚大な損害が出たとの情報が入っている。日本時間では午前となったが、まだ通信状況が混乱しており、米側の被害や反撃状況については断片的な報が伝えられるのみだ。

政府関係者は「作戦は計画通り進展中」と述べ、軍としての優勢を強調している。

東京市内の街並みは平常を保ちながらも緊張の色が濃く、役所や工場では非常配備が敷かれた。食料統制・物資動員のさらなる強化が予想され、国民生活にも大きな影響が広がる見通しである。

また、米英両国との開戦により、海上交通の遮断や資源供給の混乱が避けられず、専門家の間では「長期戦になれば経済への負担は計り知れない」との懸念も上がっている。

12月8日は、日本が米英両国との全面対決へ踏み切った歴史的な開戦の日となった。

太平洋とアジアの広範な地域で、今後の戦局は急速に流動化するとみられる。

— RekisyNews 国際面 【1941年】

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