ヴィシー海軍、独接収を拒みトゥーロン港で大規模自沈作戦を決行

【トゥーロン 11月27日】

本日未明、フランス・トゥーロン港に停泊していたヴィシー政権下のフランス海軍艦艇多数が、自らの手で次々と自沈処分された。これは、港を制圧し艦隊を接収しようとしたナチス・ドイツ軍の侵入に対抗する措置と見られている。

トゥーロンは、旧フランス海軍の主力艦隊が停泊する一大軍港であり、第二次世界大戦中、ヴィシー政府の管轄下で限定的な活動を許されていた。しかし、今月初めに連合軍が北アフリカへ上陸(トーチ作戦)したことを受け、ドイツ軍はヴィシー領土への進駐を本格化し、「リーラ作戦(Operation Lila)」と呼ばれる軍事行動を開始。トゥーロン港にある艦隊の接収を目指した。

これに伴い、ドイツ軍部隊が本日未明、港の掌握を図って進軍。これに気づいたフランス海軍は、艦艇をドイツ軍の手に渡すことを良しとせず、事前の命令に従い一斉に自沈処理を開始した。

自沈対象となったのは、戦艦3隻、巡洋艦7隻、駆逐艦15隻、潜水艦13隻を含む70隻以上にのぼると報じられている。自沈処理は周到に計画されており、爆薬や火災によって艦体を損壊・炎上させながら沈没させる手法が取られた

この出来事により、ドイツ軍はフランス海軍の主力艦隊を接収することに失敗し、海軍戦力の拡充という目論見は潰えた。フランス側は“名誉ある拒絶”としてその決断を正当化している

この自沈劇は、ヴィシー政権内の抗独感情と、国家としての自立意識の表れとも見られ、今後のフランス国内情勢に波紋を広げる可能性がある。

— RekisyNews 国際面 【1942年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次