チャタヌーガ、再び戦火に包まれる──北軍、決戦の構えを見せ進軍開始

チャタヌーガの戦い

【テネシー州チャタヌーガ 11月23日】

本日、テネシー州南東部の要衝チャタヌーガにおいて、北部連邦軍(北軍)が南部連合軍(南軍)に対する攻勢を開始し、第三次となる大規模な戦闘が始まった。南北戦争の流れを左右する決定的な一戦として、両軍ともに総力を挙げて臨む構えである。

午前中、北軍司令官ユリシーズ・グラント中将の指揮のもと、トーマス将軍率いる第4軍団が、チャタヌーガ市北方のオーチャード・ノブへ向けて進軍。これに対し、同地を守備する南軍ブラクストン・ブラッグ将軍は、ミッションリー・リッジおよびルックアウト・マウンテンに主力を展開し、防衛体制を強化していた

チャタヌーガは鉄道交通と河川輸送の要所であり、南部内陸部の生命線ともいえる戦略拠点である。今秋以降、同地では両軍がにらみ合いを続けていたが、北軍側は補給線の回復と兵力の増強に成功。ついに本格的な攻勢に転じた格好だ

市内や周辺ではすでに砲声が響き始めており、今後数日にわたって激しい衝突が予想される。現地の住民は避難を開始しており、鉄道の運行も全面的に停止された。

今回の戦いに勝利した側が、南部戦線の主導権を握ることは確実であり、戦況全体に与える影響は計り知れない。チャタヌーガは、今や国運を賭けた舞台となりつつある。

— RekisyNews 国際面 【1863年】

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