【ノルウェー北部 11月12日】
本日早朝、イギリス空軍の重爆撃機ランカスター編隊が、ノルウェー北部トロムソ近郊に停泊中のドイツ戦艦「ティルピッツ」を急襲、超大型爆弾「トールボーイ」を用いた爆撃により、同艦は沈没した。これによりドイツ海軍最大級の艦艇がついに撃破されたことになる。
ティルピッツは、姉妹艦「ビスマルク」と並ぶドイツ海軍の象徴的存在であり、長年にわたり連合国の大西洋輸送作戦にとって大きな脅威であった。その行動を封じるため、イギリスは過去にも複数回にわたる攻撃作戦を展開してきたが、いずれも完全な撃沈には至らなかった。
今回は、英空軍第617飛行隊および第9飛行隊の計30機近いランカスター爆撃機が参加し、特殊兵器「トールボーイ」爆弾によってティルピッツの装甲を貫通。少なくとも3発が命中したとされ、艦は転覆・沈没した。艦内にいた乗組員のうち、およそ1,000名以上が死亡した模様である。
連合軍関係者は、「北海の支配における戦略的勝利」とし、北方航路を通じたソ連支援物資の輸送作戦も、今後より安全になると期待している。
— RekisyNews 戦争・国際面 【1944年】
