若僭王、スコットランドを出発──イングランド本土へ侵攻開始

ジャコバイト

【エジンバラ 11月8日】

ジャコバイト派の指導者チャールズ・エドワード・ステュアート(通称:若僭王ボニー・プリンス・チャーリー)が、本日スコットランドを出発し、イングランド本土への進軍を開始した。

8月にスコットランド西岸へ上陸したチャールズは、勢力を集めながらハイランド地方を南下。9月にはエディンバラを占領し、プレストンパンズの戦いでイギリス政府軍に大勝した。これを受けて、多くのハイランド氏族が蜂起し、ジャコバイト軍は勢いを増していた。

本日の侵攻は、ステュアート王朝の復位を目指す運動が、スコットランド内の局地的闘争からイングランド全土を巻き込む戦いへと転じたことを意味する。ジャコバイト軍は、およそ5,000人規模の兵力を擁し、カンバーランド公率いる英政府軍との本格的な衝突が迫っている。

一方、ロンドンでは政府の警戒態勢が強まりつつあり、チャールズ軍の進軍がどこまで南下するかが注目されている。ジャコバイト派にとっては、イングランド国内での支持拡大が今後の戦局を左右すると見られる。

— RekisyNews 欧州面 【1745年】

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