青島の独軍守備隊、ついに降伏 日独激戦に終止符

【山東半島・青島 11月7日】

第一次世界大戦における極東の主戦場「青島の戦い」が本日、ドイツ帝国軍の正式な降伏により終結した。約2か月にわたり続いた日独の激戦は、日本と連携するイギリス軍の支援の下、日本陸海軍がドイツ租借地・青島を攻略し、アジアにおけるドイツの拠点はついに陥落した。

戦いは、ドイツ帝国が租借する山東半島の港湾都市・青島を、連合国側に立つ日本が攻撃したことから始まった。日本は8月下旬より艦隊を展開し、陸軍も9月には上陸。以降、砲撃戦と塹壕戦が続けられ、戦線は膠着するも、日本側は継続的な補給と兵力で優位に立ち、包囲を強化していた。

本日未明、ドイツ守備隊司令官マイヤー・ヴァルデック少将は降伏を決断。戦死者多数を出しながらも青島を死守していたドイツ軍は、その健闘に一部で同情も寄せられている。一方、日本側は国際舞台での地位向上と、山東半島における影響力拡大を実現した形となった。

青島の陥落は、欧州中心の戦火がアジアにも及び始めていることを示す象徴的な出来事であり、今後の講和や列強間の利権争いにも波紋を広げる可能性がある

— RekisyNews 国際面 【1914年】

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