【タンガ(ドイツ領東アフリカ) 11月3日】
本日、英印軍(イギリスおよびインドから成る連合軍)が、ドイツ領東アフリカの港湾都市タンガへの上陸作戦を開始した。第一次世界大戦におけるアフリカ戦線の初期主要戦闘「タンガの戦い」が幕を開けた形である。
この作戦は、イギリスがドイツの植民地支配を打破し、東アフリカでの戦略的要所を確保することを目的としたもの。タンガ港はドイツの重要な通信・補給拠点であり、同地域の鉄道網の起点でもあるため、軍事的価値は極めて高い。
英印軍はおよそ8,000名規模で上陸を開始し、ドイツ側の守備部隊に奇襲をかける形を取ったが、ドイツ軍守備隊を率いるパウル・フォン・レットウ=フォルベック少佐が巧妙な防御戦を展開。同軍は規模こそ劣るものの、地の利と訓練された兵により、予想以上の抵抗を見せている。
一部報道では、英印軍側に混乱が生じているとの情報もあり、上陸直後から劣勢に立たされている可能性がある。地元の住民や現地アスカリ兵(アフリカ現地兵)もドイツ側に協力している模様で、英軍の進軍は難航している。
この戦いの行方は、東アフリカ戦線の今後を大きく左右する可能性があり、列強の植民地支配における緊張も一層高まりそうだ。戦況については続報が入り次第、追ってお伝えする。
— RekisyNews 国際面 【1914年】
