青島を巡る攻防、日独両軍が本格交戦へ──帝国陸海軍、ドイツ租借地に総攻撃開始

【青島 10月31日】

本日、帝国陸海軍は、山東半島の青島(チンタオ)にてドイツ帝国の守備軍に対し、総攻撃を開始した。これは、英日同盟に基づく参戦要請を受けて日本が展開している「青島の戦い」において、最も大規模な攻勢となる。現地では、日本陸軍の塹壕戦と海軍の艦砲射撃が連携して行われており、戦況は緊迫の度を増している

この青島(独名:ツィンタオ)は、ドイツ帝国が1898年より租借し、極東における一大海軍拠点として整備してきた。港湾、防衛施設、艦隊基地を擁する戦略的要衝であり、現在の第一次世界大戦のアジア戦線における主要舞台となっている。

日本は8月の宣戦布告後、青島周辺に部隊を展開。陸軍は第18師団を中心に包囲陣を築き、海軍は連日港湾を封鎖する形で圧力をかけてきた。そして本日、砲撃・突撃の命令が発せられたことで、事実上の決戦が開始された

対するドイツ守備隊は、少数ながら堅牢な防衛線を構築しており、猛烈な反撃を試みている。砲火が飛び交う中、両軍の兵士が前線で激突し、負傷者も多数に上っている模様。英軍も一部で日本軍と行動を共にしており、連合国側の結束が試される局面となっている。

戦況の今後については不透明だが、青島を制圧すれば、ドイツの東洋における足場は大きく崩れることとなる。日本政府は戦後処理も視野に、慎重かつ迅速な行動を求められている。

— RekisyNews 国際面 【1914年】

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