【マドリード 10月22日】
本日、スペイン政府は北アフリカに位置するモロッコ王国に対し、正式に宣戦布告を行った。これは、ここ数週間にわたってスペイン領セウタ周辺で発生していたモロッコ側部族による繰り返される襲撃行為に対し、モロッコ政府が十分な対応を取らなかったと判断されたことが背景にある。
スペインの議会では緊急審議が行われ、政府は「国境の安全確保と国家の威信を守るためには断固たる措置が必要」との声明を発表。フェリペ・オイェル大臣は「外交的努力は尽くした。これ以上の放置は自国民の生命と財産を危険にさらす」と述べた。
これを受け、スペインは1万5千人規模の遠征軍の動員を決定。海軍艦艇による海上封鎖や、モロッコ沿岸への上陸作戦も視野に入れて準備が進められているという。首都マドリードでは開戦を支持するデモが行われ、一部ではモロッコとの対立激化に懸念を示す声も上がっている。
一方のモロッコ側は、「スペインの一方的な決定は不当」と反発を強めており、外交交渉の余地を残すよう呼びかけている。
両国の関係はすでに数年来緊張が続いており、今回の宣戦布告により、本格的な武力衝突へと発展する可能性が極めて高くなった。
— RekisyNews 国際面 【1859年】
