明国海軍、オランダ艦隊を撃退──料羅湾の激戦、ついに終結

【福建・料羅湾 10月22日】

福建沿岸にて今夏より続いていた明朝水軍とオランダ東インド会社艦隊との間の衝突「料羅湾海戦」は、本日までに明軍の勝利に終わったことが関係筋より明らかとなった。これにより、南中国海におけるオランダ勢力の進出は大きな打撃を受けた形となる。

戦闘は6月頃から本格化し、オランダ側は台湾(フォルモサ)を拠点に福建沿岸の港湾に圧力をかけていたが、料羅湾での決戦において明国の水軍が果敢な迎撃を展開。連日の砲撃戦と接近戦の末、数隻のオランダ艦が大破・炎上し、残余は撤退を余儀なくされた。

明の海防司令官・鄭芝龍らの指揮は極めて的確であったとされ、地元住民の協力による物資補給と海岸線での迎撃支援も功を奏した模様。

オランダ側は貿易利権と影響力の拡大を狙い、中国本土への圧力を強めていたが、今回の敗北により明王朝との交易交渉の再考を迫られる可能性もある。

本戦の勝利により、明朝の海防体制が依然として強固であることを内外に印象づける結果となった。東アジア海域におけるヨーロッパ勢力の動向に、今後も警戒が必要とされる。

— RekisyNews 国際面 【1633年】

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