順天城で激戦始まる――朝鮮半島南部、日明軍が激突

順天城の戦い

【順天 10月19日】

本日未明、朝鮮南部の要衝・順天(スンチョン)において、日本軍と明・朝鮮連合軍との間で激しい戦闘が勃発した。これは「慶長の役」における主要な戦いのひとつであり、日本軍が占拠する順天城を巡って、明軍の水陸両面からの攻撃が本格化したかたちだ。

順天城には、加藤嘉明や脇坂安治をはじめとする約6,000の日本兵が籠城中。一方、攻撃側は明の水軍将・陳璘(ちんりん)、そして朝鮮水軍の李舜臣(イ・スンシン)らが指揮を執る連合軍で、城の包囲と攻城を開始した。陸からは明軍、海からは朝鮮水軍による連携が進められており、日本軍は三方を包囲された状態での籠城戦に突入している。

順天は南海の港に面しており、日本軍にとって退路および兵站の重要拠点。ここを失えば、南海沿岸の他の拠点も危機に陥る可能性があり、防衛側は徹底抗戦の構えを見せている。一方、連合軍も講和交渉と無関係に日本軍を一掃する方針を固めており、今後数日にわたる激しい攻防が予想される。

なお、順天城を守る加藤嘉明は「ここを死守することが西日本の武士の矜持である」と家臣に語ったと伝えられ、城内の士気は高い模様である。戦況は依然流動的であり、戦局全体に重大な影響を及ぼす可能性があるとみられている。

— RekisyNews 軍事面 【1598年】

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