キリスト教連合艦隊、オスマン帝国艦隊を撃破──レパント沖で大規模海戦

レパントの海戦

【レパント沖 10月7日】

本日、ギリシャ西部のレパント(現ナフパクトス)沖にて、神聖ローマ帝国・スペイン・ヴェネツィアなどによる「神聖同盟」艦隊と、オスマン帝国艦隊との間で大規模な海戦が行われた。キリスト教諸国の連合艦隊はオスマン帝国の艦隊を撃破し、地中海の制海権をめぐる争いにおいて大きな転機となった。

神聖同盟艦隊はスペインの若き指揮官ドン・フアン・デ・アウストリアを中心に、ヴェネツィア共和国、教皇領などが参加。総勢200隻以上のガレー船と8万を超える兵士を動員した。対するオスマン帝国側もアリ・パシャの指揮のもと、同規模の艦隊を投入し、両者は正午過ぎに激突した。

戦闘は日没まで続き、結果としてオスマン艦隊の大半が拿捕・沈没、アリ・パシャも戦死したと伝えられている。神聖同盟側は旗艦「レアル」を中心に激しい砲火を浴びせ、多くの捕虜を救出。戦場には多数の死傷者と漂流船が残され、壮絶な戦いの跡を物語っている。

地中海におけるオスマンの支配が続いていた中、今回の勝利はキリスト教諸国にとって待望の反攻の兆しとなるだろう。教皇庁はこの勝利を「神の加護」として讃え、ヨーロッパ諸国にさらなる団結を呼びかけている。

— RekisyNews 国際面 【1571年】

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