イングランド王ヘンリー、兄ロベール軍を撃破──タンシュブレーの戦いでノルマンディー掌握へ前進

【タンシュブレー 9月28日】

本日、ノルマンディー公国のタンシュブレー近郊にて、イングランド王ヘンリー1世とその兄ロベール・クルトース(ロベール2世)率いる連合軍の間で激しい戦闘が発生した。後に「タンシュブレーの戦い」と呼ばれるこの戦いは、イングランドとノルマンディーを巡る継承権争いに決定的な影響を及ぼすと見られている。

戦況は、イングランド側の王ヘンリー1世が自軍の規律と練度に優れる軍勢を率いて、兄ロベールの軍勢を圧倒短時間のうちに戦局はヘンリー軍に傾き、ロベールは捕虜としてヘンリーの手に落ちた。さらに、ロベールと共に戦っていた若きウィリアム・クリトも同様に拘束されている

ロベール・クルトースは、故ウィリアム征服王の長子であり、かつて第一回十字軍にも参加した経験を持つ人物であるが、政治的手腕と財政管理に難があるとされ、長年ノルマンディー統治に苦慮していた。対するヘンリーは、父ウィリアム征服王の三男でありながらも、冷静な統治と軍事力によってイングランド王位を確保し、今またノルマンディー支配の実現に大きく近づいた形だ

この勝利により、ヘンリー1世は事実上ノルマンディー全域の支配権を掌握する見通し。兄ロベールの今後の処遇については明らかにされていないが、一部には長期の幽閉が検討されているとの情報もある

タンシュブレーでの勝利は、イングランドとノルマンディーの王権統合という中世ヨーロッパの政局において画期的な転機となる可能性が高い

— RekisyNews 軍事面 【1106年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次