【スタンフォード・ブリッジ 9月25日】
本日、イングランド北部のスタンフォード・ブリッジ近郊で壮絶な戦闘が繰り広げられ、ハロルド2世率いるイングランド軍が、侵攻してきたノルウェー王ハーラル3世(通称:苛烈王)と、ハロルド王の実弟トスティ・ゴドウィンソンの連合軍を撃破した。
この戦いは、先週ヨーク周辺に上陸したノルウェー軍を迎え撃つ形で行われた。ハロルド王はロンドンから驚異的な行軍を敢行し、わずか数日で北へ到達。休む間もなく戦場に赴き、敵の虚を突く形で奇襲を成功させた。
戦の最中、ノルウェー軍は橋の防衛で奮戦するも、イングランド軍の猛攻により徐々に押し返され、王ハーラルは戦場で討死。トスティも兄王との再会を果たすことなく命を落としたとされる。
目撃者によれば、「橋は血で染まり、王たる者も兵士も分け隔てなく倒れていった」と語る。
戦場は勝利に沸いたが、王ハロルドに休息の時はない。南からはノルマンディー公ギヨーム(ウィリアム)がイングランド王位を主張し、すでに侵攻の動きを見せているという。王は再び南下し、新たなる決戦に備えると見られる。
イングランド王位を巡る激動の年は、なお終わりを知らぬまま進んでいる。
— RekisyNews 世界面 【1066】