ローマ帝国に再びひとつの皇帝――コンスタンティヌス、リキニウスを打ち破り帝国統一へ

【ニコメディア 9月18日】

本日、ローマ帝国東部の首都ニコメディア近郊で決戦が行われ、西の正帝コンスタンティヌス1世が東の正帝リキニウスを打ち破った。これにより、長らく分裂していたローマ帝国は再び単一の皇帝による支配に戻ることとなった。

戦いは「クリュソポリスの戦い」と呼ばれ、ボスポラス海峡を挟んだアジア側で繰り広げられた。コンスタンティヌス軍は巧みな機動戦と陣形でリキニウス軍を圧倒し、数万の兵を降伏させる圧勝を収めた。

リキニウスは捕虜となり、命は一時的に保証されたものの、今後の処遇については不透明なままである。一方のコンスタンティヌスは、帝国全土を掌握したことでディオクレティアヌス以来の分権体制に終止符を打つこととなり、ローマ帝国唯一の正統な皇帝としてその地位を確立した。

キリスト教徒でもあるコンスタンティヌスは、これまで以上に宗教的寛容と行政改革を進めるものと見られ、帝国の新たな統治理念が期待されている。

この歴史的転換は、ローマ帝国の未来だけでなく、新たな世界秩序の胎動として、後世に多大な影響を与えることになるであろう。

— RekisyNews ローマ支局【324年】

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