【スターリング 9月11日】
本日、スコットランドの反乱軍がスターリング近郊のフォース川に架かる橋付近において、イングランド軍に対し決定的な勝利を収めた。これは、エドワード1世によるスコットランド支配に抗う「スコットランド独立戦争」の中でも、最大規模かつ象徴的な戦いとなった。
スコットランド軍を率いたのは、平民出身のウィリアム・ウォレスと、貴族アンドリュー・モレイの両指揮官。両者は戦略的にスターリング・ブリッジを利用し、橋を渡りきる前のイングランド兵を狙い撃つという奇襲戦術を実行。狭い橋を通過中の敵軍を各個撃破し、イングランド軍は為す術なく混乱に陥った。
敵軍を率いていたのは、サリー伯ジョン・ド・ワーレンと財務官ヒュー・クレッシンガム。彼らは兵力で勝るとの慢心から、橋の構造や地形を軽視した布陣を敷いていたとされ、結果として数千人規模の損失を被った。中でもクレッシンガムは戦死し、ウォレスらはその遺体から皮を剥ぎ取ったという衝撃的な報告もある。
スコットランド国内では、ウォレスとモレイを英雄視する声が高まっており、「我らが民の自由を力で勝ち取った者」として称賛の的となっている。一方、イングランド側にとっては衝撃的な敗北であり、エドワード王の怒りは必至とみられる。
今回の勝利により、スコットランド反乱軍は北部での支配力を拡大。今後、イングランドとの衝突はさらに激化する可能性が高い。
— RekisyNews 国際面 【1297年】
