【ロンドン 9月7日】
第二次世界大戦の激化を背景に、本日、ナチス・ドイツによるイギリス本土への本格的な空襲作戦が開始された。午後4時過ぎ、ロンドン上空に数百機のドイツ空軍機が現れ、テムズ川沿いの造船所や倉庫地帯を中心に激しい爆撃を行った。これにより、多数の民間施設が破壊され、市民にも死傷者が出ている模様。
この空襲は「ザ・ブリッツ(The Blitz)」と呼ばれ、軍事施設のみならず、一般市街地やインフラも標的とされている。イギリス政府は国民に対して冷静な対応と防空壕の活用を呼びかけており、チャーチル首相は今夜の声明で「我々は屈しない」と力強く国民に語りかけた。
ロンドン市民は突如として戦火に晒され、夕刻以降も警報と爆音が絶え間なく続いている。現地警察と消防隊は懸命な消火・救助活動にあたっており、避難所には多くの家族が身を寄せている状況だ。
この空襲は本日限りのものではなく、今後も継続する可能性が高いと見られている。イギリス空軍(RAF)は本土防衛に全力を挙げており、夜間爆撃に備えた体制強化が急がれている。
ドイツの空襲作戦は今後断続的に続くと予想され、国全体が長期的な耐久戦に突入した格好だ。ロンドンをはじめとしたイギリス各都市が未曾有の試練に晒される中、国民の結束が試されている。
— RekisyNews 国際面 【1940年】