【フロリダ州ゲインズビル 8月17日】
本日未明、フロリダ州北部ゲインズビルにおいて、連邦軍部隊と南部軍が衝突し、激しい戦闘が繰り広げられた。交戦の結果、連邦軍は大きな損害を受けて潰走し、町は南部軍の掌中に収まった。
戦闘は夜明けとともに始まった。連邦軍は数百の兵をもって町へ進軍し、鉄道や補給路の掌握を狙ったとみられる。しかし、南部軍は既に待ち構えており、周辺の森林や市街地を利用して巧みに布陣。狭い街路に入り込んだ連邦兵は火網にさらされ、瞬く間に混乱に陥った。
市民の目撃談によれば「銃声と煙が町を覆い、建物の陰から次々に南部兵が姿を現した」といい、連邦軍は隊列を整える暇もなく押し返された。退却を試みた兵士たちは追撃を受け、多数が捕虜となった模様だ。正確な死傷者数はまだ判明していないが、連邦側の損害は極めて大きいとされる。
南部軍指揮官は戦闘後、「フロリダを守り抜く決意の証だ」と声明を発表。これに対し、連邦側の将校は「補給の不備と情報の不足が痛手となった」と語り、敗因を分析している。
今回の敗北により、連邦軍のフロリダ北部への進出は大きな打撃を受けることとなった。戦況に詳しい関係者は「この一戦は小規模ながら戦略的影響は大きく、南部の士気を大いに高める」と指摘。実際、ゲインズビルの街では戦勝を祝う声が響き渡り、住民が南部兵を歓呼で迎える姿が見られた。
戦争が長期化するなか、局地戦の勝敗が各地の士気や補給に直結しており、今回の戦闘もその一例となった。
— RekisyNews 国際・戦況面 【1864年】