戦争終結を玉音放送で発表 正午、国民に停戦を告げる

 【東京 8月15日】

本日正午、天皇陛下が自らの声で全国民に向けて戦争終結の詔を放送し、長きにわたる大戦の終止符が打たれた。玉音放送と呼ばれるこの放送は、陛下が直接国民に語りかける史上初の試みであり、全国の人々はラジオの前に集まり、その言葉に耳を傾けた。

詔書では「戦局、必ずしも好転せず、無益の戦禍を長引かせるは本意にあらず」と述べ、連合国の示した降伏条件を受け入れることを表明した。陛下は戦没者とその遺族への哀悼を捧げ、今後は平和国家として国の再建に尽くす決意を示された。

放送は録音盤によって流され、やや雑音を交えながらも荘重な声が全国に響いた。地方の村では寺院や役場に人々が集まり、涙ながらに聴く姿が見られた。都市部では工場や学校が一時停止し、通りに人が立ち止まってラジオを囲む光景が広がった。

政府は同日午前、閣議で降伏受諾を正式決定。軍部には武装解除と前線への停戦命令が発せられた。各地の部隊にはなお動揺もあるが、政府は速やかな命令徹底を求めている。

市井では安堵と混乱が入り混じる。戦争の終わりを喜ぶ声がある一方で、敗戦による将来への不安や食糧不足への懸念も根強い。商店街の老店主は「平和が戻るのは嬉しいが、これからどう暮らせばよいのか」と語った。

この歴史的放送は、長く続いた戦火を終わらせ、日本が新たな道を歩み始める転機として記憶されるだろう。

— RekisyNews 政治面 【1545年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次