ヘンリー岬沖で英仏海戦 ── チェサピーク湾の制海権を懸け激突

【ヘンリー岬沖 3月16日】

本日、アメリカ独立戦争の帰勢を左右する重要拠点・チェサピーク湾の入り口付近において、イギリス海軍とフランス海軍による大規模な海戦「ヘンリー岬の海戦」が繰り広げられた。バージニア州で孤立するイギリス軍への増援を阻止せんとするフランス艦隊と、それを阻むイギリス艦隊が、荒れる波間を縫って激しい戦列砲撃戦を展開した。

戦闘は午後早くに開始された。マリオット・アーバスノット提督率いるイギリス艦隊8隻と、デ・トゥーシュ提督率いるフランス艦隊8隻は、ほぼ同等の戦力で対峙。視界不良と荒天という悪条件の中、両陣営は「戦列」を組み、舷側砲(ブロードサイド)による凄まじい鉄嵐を浴びせ合った。

激しい戦闘により、イギリス側の「ロバスト」「インビンシブル」「ヨーロッパ」の3隻が深刻な損傷を受け、一時操舵不能に陥る場面も見られた。しかし、フランス艦隊側も機動の隙を突かれ、大きな打撃を被っている。数時間の死闘の末、デ・トゥーシュ提督はこれ以上の被害を避けるべく、チェサピーク湾への入港を断念。艦隊を北のニューポートへと撤退させた。

結果として、イギリス艦隊は湾の封鎖を維持することに成功し、バージニアのアーノルド准将への補給路を確保するという戦略的目標を達成した。フランス側にとっては、大陸軍を支援するための決定的な一打を欠く形となったが、英仏両軍の激突は依然として泥沼化しており、この制海権争いが独立戦争の最終的な決着にどう影響を及ぼすか、全土が注目している。

— RekisyNews 国際面 【1781年】

アイキャッチ画像 Gabor Eszes (UED77) – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=648637による

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