【プノンペン 3月12日】
本日、カンボジア王国のノロドム・シハヌーク国王は、首都プノンペンの王宮において、1863年以来続いてきたフランスとの保護条約を破棄し、王国の完全なる独立を宣言した。これは、一昨日の日本軍による仏印植民地政府の武力処理に伴うもので、長年にわたるフランスの支配体制が事実上崩壊したことを意味する。
シハヌーク国王は宣言の中で、「カンボジアは自らの運命を自らの手に取り戻した」と述べ、日本帝国と協力して東アジアの平和と繁栄に貢献する決意を表明。これを受け、プノンペン市内では独立を祝う民衆の歓声が上がり、街にはカンボジアの旗と日本の日の丸が翻っている。
日本軍は、フランス軍を武装解除し、行政機能を現地の王室および政府へと移管する手続きを急いでいる。しかし、この独立は日本軍の軍事的背景なしには成立し得ないものであり、実質的には大東亜戦下における「戦時独立」の性格を強く帯びている。
昨日、隣国のベトナム帝国が独立を宣言したばかりであり、明後日にはラオスの独立も予想されるなど、インドシナ半島全域で「フランス離れ」がドミノ倒しのように進行している。若きシハヌーク国王が、この激動の国際情勢の中でいかにして真の主権を守り抜くのか、その手腕が問われている。
— RekisyNews 国際面 【1945年】
