ベトナム帝国が独立宣言 ── 仏領支配に終止符、日本と共栄の道へ

【フエ 3月11日】

本日、ベトナム(阮朝)のバオ・ダイ皇帝は、古都フエの王宮において「フランスとの保護条約は無効である」と断じ、ベトナム帝国の独立を全世界に宣言した。これは、一昨日の日本軍による「明号作戦」でフランス植民地軍が武装解除されたことを受けたもので、1880年代から続いたフランスによる過酷な植民地支配がついに幕を閉じた。

バオ・ダイ帝は、独立宣言の中で「大東亜共栄圏の一員として、日本帝国と密接に協力し、アジアの解放に貢献する」との意志を表明。これまでのフランス語による教育や行政を廃し、ベトナム独自の主権を回復する方針を打ち出した。

日本軍は、インドシナ全域におけるフランス側の抵抗を電撃的に排除し、バオ・ダイ帝による新政権を全面的に支持する構えを見せている。しかし、戦火が拡大する中で、国内の食糧不足や北部の飢饉といった深刻な内政課題が、独立したばかりの帝国に重くのしかかっている。

一方、ハノイなどの北部では、ホー・チ・ミン氏率いるベトナム独立同盟(ベトミン)が、日本軍および帝国政府の動きを注視しており、独立の主導権を巡る情勢は極めて不透明だ。フランスの旗が降ろされたインドシナの空には、いま、新たなナショナリズムの嵐が吹き荒れようとしている。

— RekisyNews 国際面 【1945年】

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