イギリス軍、ツウィーボッシュでボーア軍に大敗 ── メシュエン中将、ボーア軍の捕虜に

【プレトリア 3月10日】

南アフリカで続くボーア戦争において、大英帝国の威信を根底から揺るがす衝撃的な報が入った。去る3月7日、トランスヴァール西部のツウィーボッシュ付近で発生した戦闘において、イギリス軍のポール・メシュエン中将が、ボーア軍の猛将コアス・デ・ラ・レイ氏率いる部隊に敗北し、身柄を拘束されたことが明らかになった。

メシュエン中将の部隊は、ゲリラ戦を展開するデ・ラ・レイ部隊を追撃中、巧妙な待ち伏せに遭遇。ボーア軍は馬を駆りながらの正確なライフル射撃で英軍を圧倒し、わずか数時間の戦闘で英軍は死傷者約200名、捕虜600名を出す凄惨な結果となった。中将自身も落馬によって足を骨折し、そのまま捕らえられたという。

今回の事態は、これまで「掃討作戦は順調」と報じてきた本国イギリス政府にとって、計り知れない政治的打撃となる。帝国陸軍の将軍が敵軍の捕虜となるのは、今次戦争において初の屈辱である。

しかし、勝者であるデ・ラ・レイ将軍は、負傷したメシュエン中将をあえて拘束し続けず、適切な治療を受けさせるべくイギリス軍の陣営へ送還するという、極めて寛大な騎士道精神を見せた。この異例の展開は、泥沼化する戦場において一筋の光として語られている。

戦局は依然としてイギリス側が物量で圧倒しているものの、不屈の抵抗を続けるボーア人の意地を見せつけた今回の勝利は、和平交渉の行方に大きな影響を与えることは間違いない。

— RekisyNews 軍事面 【1902年】

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